日本ハンドボールリーグ 2020-21シーズンが開幕してひと月が過ぎました。
暑さも和らぎ過ごしやすい気候になりましたが以前のように会場で試合観戦できず寂しいというのが正直なところです。
さて、今回のコラムでは日本リーグ開幕と同時に始めたYoutube MPチャンネル内で始めた『FUN de BALL』に込めた想いをまとめたいと思います。
以前は趣味の延長で配信していたトレーニング動画中心のチャンネルでしたがやはり私も専門家でもありませんし、ハンドボールをプレーしなくなって10年近く経っていたこともあり、自問しておりました。
そんな中でも銘苅君や石立選手にもいろいろ教わったり、ハンドボールに関わる皆様に何か為になるものになればと思いチャレンジし、有難いことにそんな動画を求めてくださる視聴者様からの声にとても嬉しく思っています。
どういった形が良いか模索していますが教材と言うよりは“共に考える”ような動画になるような形を目論んでいます。
それでは何故現在のような形での配信になったのか想いも交えてご説明します。
『FUN de BALL』のきっかけ
私たちMP Impal®が日本ハンドボールリーグ機構のオフィシャルスポンサーにしていただいたのは、2016年。
今シーズンで5シーズン目となります。
これまでレフェリーの皆様に対するウエア提供、ジュニアチームへのスポンサードやもちろん経済的なサポートなど私たち自身も有意義だと思った取り組みに賛同し、日本ハンドボールがあるべき方向に向かうために一緒に取り組ませていただいたつもりでいます。
もちろん今も変わりませんし、これからもリーグのサポートをできるよう努めたいと考えています。
考えが変わったというか視点が追加されたのは今シーズン開幕直前の話です。
これまでも日本リーグ会場にたくさんの観客が入り、ヨーロッパで見たお祭りのようなハンドボールを日本でも見てみたいと思っていましたがなかなか私たちの立場から直接的に働きかけることができずにいるなかで今シーズンのリモートマッチとしての開幕が決まりました。
JHL-tvのレベルアップ、新しい形でのハンドボールの価値創出を目指すJHLの皆様の姿も拝見し、何かできないかと考えました。
例年とは異なる状況下、つまり今現在の努力が願わくば近い将来以前のように観客の皆様を動員する開催となったときの起爆剤になるのではないか。
“早く会場で見たいよね”という想いを皆様と共に膨らませながら、選手の活躍を楽しむ。
そんな現象を生み出す一助になれないかという想いで『FUN de BALL』という活動に至っています。
多くのハンドボール人はトッププレーヤーの存在を知らない
これは私がハンドボールを始めた高校時代から思っていることです。
学生ハンドボーラーで実業団選手、つまり日本のトップリーガーたちを知らないことはそう珍しくない。
この仕事を始めてたくさんの学生ハンドボーラーと接してきましたがJHLに所属するチーム、もっと言えば代表選手の名前を言えないことに驚きました。
ただこれはハンドボールに限った話ではなく、日本国内で特別メジャーなスポーツ以外はおおよそ同じような感じという声を耳にすることも少なくありません。
この原因を追究してきて思い当たる点というのはありました。が、否定しているという風に捉えられるのは避けたいのでここでは明言しません笑
逆にそんななかでも私たちにできないことはないか?
トップリーガーを好きになる。知る。伝える。
お恥ずかしながら私自身も日本リーグ選手のなかで名前を言うことのできない方のほうが多かったです。すみません。
今更で大変恐れ入りますが“これでどうやってハンドボールの魅力を伝えるんだ”と思い、まずは試合を見て、選手を見て、興味を持ってもらえそうなところを探そうと考えました。
そうです。『FUN de BALL』はそんな僕のアウトプットの場所でもあるのです。あまり聞こえは良くないですが良い動機付けになっていますし、抽出したフックに興味や関心を引っかけてくださる方が一人でも増えれば無駄ではないと考えています。
学生ハンドボーラーにトップ選手のプレーを伝えよう!
先日の放送でもお話しましたが私自身も学生時代、プレーオフのビデオを擦り切れるぐらい見たことを覚えています。
大同特殊鋼 ペク・ウォンチョル選手、末松選手、イ・ジェウ選手、松林選手、大崎電気 豊田選手、猪妻選手、宮﨑選手、湧永製薬 小藪選手、古家選手、トヨタ紡織九州 阪選手、中畠選手、石黒選手…自分がまねできるものならと何度も見て次の日の練習で試してみるみたいなことをやっていました。
これは大学生になってからの話で高校時代は全く興味もなく、知っている選手は高校の先輩(前述の松林選手、小藪選手、古家選手)だけでしたし、プレーはほとんど見たことがありませんでした。
見たとしても高校からハンドボールを始めて、3年間ほとんど競技の本質というものを理解できていなかった僕が見たとしても何を見れば良いかがわからなかったと思います。
大学時代は割と体は動かさず、頭と口だけを動かすことを好んだこともあり、探求することは人よりもできたと思います。非常にウザいやつですが笑
社会人になってからも中高生にハンドボールを教える機会をいただいたりすることもあり、今のJHLをエンターテイメント的な視点と指導的な視点の両局から見ているような気がします。
そんな経緯もあり、高校時代の“どこをどう見れば良いかわからなかった自分”や“うわ~すげ~ぐらいの感想しか言えなかった自分”にアプローチするように特に学生ハンドボーラーのお役に立てるような内容にしていきたいと考えています。
日本のハンドボール人が最も見るべきJHL
野球少年がプロ野球を見るように、サッカー少年がJリーグを見るように、バスケ少年がBリーグを見るように、いつかあの場所でプレーしたいと思えるように、ハンドボール少年にJHLを見てもらえたらなと思います。
こんなことを言うのは怖いですが電波と端末さえあればJHLを見られるので見ないともったいない。
自チームのエースより、地元の先輩より世代や地域の垣根なくすごい選手が集まるJHL、何なら世界のハンドボールも見てほしい。
多くの方が見ることで選手だけでなくJHLも日本ハンドボールも発展が進むと思います。
まとめると言いながらまとまりのない形になりましたがこのような想いでこれからもYoutube MP チャンネル『FUN de BALL』、
Youtube MP チャンネル『FUN de BALL』
を継続してまいりますのでご指導ご鞭撻、チャンネル登録高評価を賜りますようお願い申し上げます。
最後に日本ハンドボールリーグ選手の皆様ならびに日本ハンドボールリーグ機構の皆様、スポーツイベント 張様に感謝の意を表したいと思います。